不安の正体

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

よくご存じのフレーズですが、実は不安の正体もこれと似たところがあります。

不安は恐怖心とは違うとは言え、私たちは不安の正体をしっかりと見ないところがあります。

「杞憂」という言葉をご存知かと思いますが、これはこんなエピソードから出てきた言葉ですよね。

「春秋時代の中国でのこと。杞という国に、天知が崩れ落ちるんじゃないかと憂えて、夜も眠れず、食事ものどを通らない人がいました。そこへ、彼のことを心配した友人がやって来て、「天は空気だから落ちて来ないよ」と言います。すると、「だったら、太陽や月や星はどうして落ちないんだい?」。「あれも、空気が輝いているだけなんだ」。「じゃあ、大地の方は?」。「分厚い土の層だから崩れはしないよ」。というわけで、不安で眠れなかった人もすっかり納得して、二人して大喜びしたということです。

わたしたちも、不安の正体をしっかりと見つけてみれば、実はたいしたことがなかったということは多々あるのです。

心配事のほとんどが取り越し苦労。

ある意味、あなたの心のクセが作り出した、「思い込み」でもあります。

心配が心配を呼び心配でい一杯になる。心配に心を奪われるので、解決法を考えることもできない。

 

心配は過去由来か未来由来のどちらかなんですね。

 

私たちは今にいきているのに、過去に溺れ、未来に囚われている。

過去を基準に今をジャッジし、そして今まだ来ない未来も過去を基準に判断している。

なんかおかしいですよね。未来さえも過去を基準にしているなんて、なんと面白くない人生!!

 

さて、どうすればよでしょうか。

 

1. まず不安に囚われたら、深呼吸して「大丈夫」と言ってみて下さい。これだけで悩みの半分はなくなります。(笑)嘘だと思いうならとのかく、やってみてください。「大丈夫」「なるようにしかならない」そうこころに話しかけてください。実際、どうあがいてもなるようにしかならないのですね。開き直ってください。

2.今という瞬間を新しく受け取るようにする。これも1.とも関連していますが、今という瞬間は一瞬一瞬あたらしいです。過ぎ去った過去にとらわれ、未来のことについてとやかく悩むに必要などないのです。新しい一瞬一瞬を喜びたのしんでいたら、不安に思ったり悩んでいたりする時間などないのです。そして今できることを精一杯やるだけ。そこに不安が入り込む余地がないくらい、今に生きるのです。

3.そして、もうひとつ、これが大切だと思うのですが、なりたい自分を徹底的に思い浮かべ、その自分に向かってゆく計画をたてるのです。今の不安や悩みも飲み込んだ計画をたててそれを実行する。それで毛に集中するのです。どうすればいいかって、そのためのお手伝いをするのが私のカウンセリング/コーチングです。

 

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